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ビオセラクリニック| 治療効果について

免疫細胞療法の治療効果について

治療効果についての考え方

免疫細胞療法の効果について理解する前に、まずがん治療の効果の考え方について理解する必要があります。

一般的ながん治療の考え方は、がんがどれだけ縮小したか、ということに主眼がおかれます。
もし純粋に評価をするならば、他の治療と併用なく、免疫細胞療法単独で厳密な臨床試験という形をとる必要があります。免疫細胞療法単独でがんを縮小させる確率は、抗がん剤に比べてはるかに劣ります。ただし、多くの臨床試験で、安全性が評価され、強い副作用が出ない治療であることはわかっています。

多くの方はがんの治癒、または小さくなることをがん治療の目標とします。
普通に考えれば当たり前の答えだと思われます。しかし、現実に進行がんで一時的に縮小する効果を認めても、最後まで再発することなく治癒する人はそれ程多くいません。極端な例ですが、

  1. 苦しい副作用に耐えながら治療を受け、がんは小さくなり1年間生きることができた。しかし、その大半は副作用に苦しみながら入院生活をした。
  2. 苦しい治療をしないと決め、自宅にもどり普通の日常生活を楽しく送りながら半年で亡くなった。

どちらを選びますか?

答えは人それぞれだと思いますが、2を選ぶ人も、少なくありません。
この場合に求めている治療の目的と効果は、がんが小さくなるという物理的な変化ではなく、どれだけ元気に生きることができるか?に主眼が置かれていると思われます。

私たちは、病気の有無に関わらず、いつかは命が無くなることを知っています。つまり、がんの大きさではなく、症状少なくどれだけ本来の寿命に近づけるのかということが治療の本当の目的であると考えます。

医療の場では、がんをどれだけ縮小させられるかが注目され、小さくさせることが良い治療とされていました。しかし、それは2を選ぶような感覚の人にとっては、患者側が望むことと医療が行っていることに食い違いが生じています。そして、そのことが今や世界的なディスカッションにもなってきています。

免疫細胞療法を行っている医療機関によっては、他治療と併用しながらでも縮小していることを、あたかも免疫細胞療法の治療効果のごとく宣伝し紹介していることがあります。しかし上に示した通り、免疫細胞療法単独で、新たな転移を抑えるような効果はよくありますが、出来上がったがんを縮小させることは基本的に難しく、縮小は併用している抗がん剤の効果に大きく左右されています。

免疫細胞療法では“がんの縮小なき延命効果”という現象で、また世界的に評価を受け始めているのです。
がんに対して、治療による副作用はほとんどなく、しかし、がんの進行を遅らせたり、新たな転移を抑えたりすることで、重要な臓器の機能不全にいたる時期を遅らせ、“がんの縮小”ではなく、“元気に長く生きること”そして“できるだけ本来の寿命に近づくこと”が、がん治療の目標なのです。それが免疫細胞療法の治療効果の考え方につながっているのです。

ビオセラクリニックの治療実績

以上の理由からビオセラクリニックでは免疫細胞療法の効果として到底客観性のない縮小率の評価を示すよりも、治療実績としては、どのような患者様に治療をしているかということを示すに留めることといたしました。

免疫細胞療法は免疫によるがん細胞の排除効率を少しでも上げることを目的に行います。
この単独での効率は決して高くはないことは知られていますが、副作用のようなデメリットもほとんどありません。がん治療を総合的に考えた時に、メリットを大きく期待できなくとも、デメリットがほとんどない治療であれば、総合的に有利に働くものであると理解することが現状の免疫細胞療法の考え方と思われます。

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