
局所温熱療法(電磁波局所温熱療法:サーモントロン RF-8)
治療機器
- 電磁波を身体にあてることで体内深部を中心に温度を上げる事が可能な機械です。
日本製の温熱療法機器:サーモトロンRF-8(Thermotron RF-8)を用います。
- 身体の深部が温度上昇の中心となることから、がんの部位が一部に限定されているときなどは効率的にがんの部分の加温が可能になります。
- 熱は徐々に加温の中心部から外の部分に熱が放散され、全体的な体温上昇を徐々に起します。
治療適応
- 治療対象となるがんが局部に限定されているとき。
- 他の転移がはっきりしていない原発がんや1ケ所だけの転移病変に対する免疫細胞療法、
放射線治療、化学療法との併用などに適しています。
治療の利点
治療上の不利点
- 電磁波を用いているため、金属が身体の中にある場合などは(メタリックステント使用)
治療の不適応が存在する場合があります。
- 電磁波プローブと皮膚との接触が均一でないと局所に痛みが生じたり、出力を上げられず
加温が難しい場合があります。
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全身温熱療法(近赤外線全身温熱療法:ヘッケル HT-3000)
治療機器
- 身体の表面から赤外線等を使いながら温め、表面から血流に従い全身の温度を上げていく温熱療法で、ドイツ製の医療機器:ヘッケルHT-3000(Heckel HT-3000)を利用します。
- 通常赤外線の中には、皮膚表面で熱が吸収されて灼熱感を感じる波長が含まれています(こたつやストーブは、熱くて長くあたることができない)。
ヘッケルHT-3000は、この灼熱感を感じる波長の赤外線が特殊フィルターでカットされており、持続的に加温することが可能です。
- 全身温熱療法では身体の内部を含めてほぼ全領域で38.5℃以上に加温した状態を持続させます。
したがって、がんが1ヵ所にとどまらず転移を含めて分散している場合や、がんの存在部位がはっきりしない場合でも利用できます。
- 全身の温度が上がりますので、より安全に行うために、血圧、数か所の体温計測、血中酸素飽和度、脈拍等の全身状態モニターが必要になります。
治療適応
- がんが1ケ所に限定されていない場合。
- 多発転移を伴っていたり、手術後の微小転移などで、がんが認識できない時の補助治療に適すると予想されます。
治療の利点
- 近赤外線を用いることで痛みを伴うことはなく、スムーズに加温する事が可能です。
治療上の不利点
- 局所と違い時間がやや長くなることが予想されます。
- 全身の管理をするために、モニター機器の装着が不可欠になります。
- 全身温度の上昇を維持するために発汗も多くなります。
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